光化学協会

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会長挨拶

光化学協会会長
石谷 治

 2020年は、光化学協会の最も重要な主催行事である光化学討論会が始まって60年の節目の年に当たります。第1回の光化学討論会は1960年 明治大学にて開催され、参加者100人弱、発表件数20件だったとのことです。2019年9月に名古屋大学で開催された討論会には645名が参加され、437件の学術発表が行われました。試行錯誤は続いていますが、討論会の国際化も進んでいます。英語で行われた口頭発表(受賞講演を含む)の割合は34%、ポスターの約20%も英語で発表されました。発表された内容を見てみますと、第1回の討論会は、ほとんどが物理化学関係でしたが、現在は、物理化学に加え有機化学、分析化学、無機化学の各基礎分野はもちろん、機能や材料開発を目指した目的研究に関する発表も数多く行われています。この60年間に、光化学討論会で議論される研究内容、すなわち光化学協会が関与する研究分野が大きく拡大したことが分かります。

 光化学協会は、多様な専門分野を持つ光化学研究者のネットワークを強化するために1976年に創設され、現在は光化学討論会主催に加え様々な事業を運営しています。ともすれば他の分野の研究者の方や光化学を勉強し始めた学生さんに“難しい”と思われがちな光化学の基礎および応用に関して幅広く学んでいただく機会として「光化学基礎講座」および「光化学応用講座」を毎年開催します。また、協会を支援していただいている協賛企業の皆さまと共同で企画・運営する「光化学協会・賛助会員企業 共同セミナー」を開始致しました(企画することをご希望の賛助企業の方は光化学協会事務局までご連絡ください)。また、討論会に合わせて国際シンポジウムも主催しております。1979年から始まった「光化学若手の会」は、光化学に興味を持つ若手研究者や学生が一堂に会してお互いの研究に関して議論し親好を深める良い機会となっています。光化学協会は、この会を中心に若手の光化学研究者の支援を今後も一層進めてまいります。また光化学討論会の際に、男女共同参画を進めるために男女共同参画シンポジウムを、国際交流のために国際シンポジウムも開催しております。

 光化学は多様な応用分野を生み、現在では「光の関わる化学現象」が議論されない化学、材料系や生物系、(応用)物理系の学会は少ないとまで言える状況かと思います。光化学協会は、その中心学会の一つとして活動してまいります。光化学に関する研究・開発に関わる方々には光化学協会への入会をお勧め致します。また、光化学協会の運営にご協力いただける賛助企業を幅広く募集しておりますので協会事務局までお問い合わせください。

 今後もご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

2020-21 光化学協会会長
石谷 治
(東京工業大学 理学院 化学系)