ごあいさつ
2013年の光化学討論会は、9月11日(水)から13日(金)の3日間、愛媛大学、城北キャンパスにおいて開催されます。1960年に第1回光化学討論会が開催されて以来、四国では一度も開催されたことがなく、52回目にして初めての四国開催となります。
光化学討論会は、光化学を研究する私達にとって、日頃の研究成果を発表し、討論する最も重要な場です。また専門外の分野の見聞を広げたり、直接顔を合わせて情報交換・交流する場でもあります。光の時代の今世紀にあって、光化学は多分野において基礎的基盤、応用技術の更なる発展が必要です。また、未来を見据えた革新的な研究の芽を見いだし育てていくことも重要です。光化学討論会は、研究者の皆様が一堂に会して光化学のあれこれを熱く論じ、明日への活力を蓄える場となることを願っています。
本討論会は、基本的には2012年の討論会方式を踏襲して行います。前回同様、3会場での口頭発表に加えて、シンポジウムも別の1会場で行う予定ですが、今回のシンポジウムは原則として公募方式で行います。シンポジウムのテーマは、今まさに光化学討論会で集中的に議論するべき重要な分野、まだ顕在化していない未開拓分野、境界領域を取り込む分野、これまでの討論会であまり取り上げられていないテーマを対象とします。若手研究者・女性研究者を中心とするシンポジウムも予定しています。今回は独立のインターナショナルセッションを設けることはしませんが、口頭発表、ポスター、シンポジウムいずれについても発表申し込み時に発表言語を選択していただき、プログラム編成の段階で近い分野の英語発表を集めてプログラムを組むことにしました。学生の口頭発表を行い、優秀学生発表賞を口頭とポスターの2種類設けることも前回と同じです。なお、これまで奨励賞の受賞講演は行われていませんでしたが、本討論会では初めて奨励賞受賞講演を行うことになりました。
開催地となる松山市は、道後温泉、俳句の子規で知られた歴史ある観光地で、海の幸・山の幸に恵まれた風光明媚な土地柄です。空路、高速バスのアクセスもよく、宿泊施設も整っています。会場となる愛媛大学からは、松山城、道後温泉いずれも徒歩15分程で訪れることができます。この機会にリフレッシュされてはいかがでしょうか。以上、今年9月の光化学討論会には是非とも多くの方々にご参加いただき、討論会を大いに盛り上げていただきたく、皆様方のご参加の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2013年光化学討論会 現地実行委員長
小島 秀子(愛媛大学大学院理工学研究科)