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ご挨拶

ご挨拶

 2012年の光化学討論会は、9月12日(水)から14日(金)の3日間、東京工業大学・大岡山キャンパスにおいて開催されます。東日本大震災3.11が発生した後に開催された昨年の宮崎での光化学討論会は50回目の節目であり、活発な議論がありました。未曽有の災害の中で企画運営をされた関係各位の皆様には、そのご努力と実行力に敬意を表したく思います。

 光化学は飛躍的に発展しています。分子複雑系であっても、原子あるいは原子集団の動きがフェムト秒スナップ写真で撮影できる学問となりました。どんな機能物質を合成し、解析するのか?新物質は環境や人間生活と調和するのか?自然界や生体系の何を取出して光化学(光科学)するのか?その結果でてくる情報は本当に人類のためになるのか?光化学のテーマが、自然の様々な階層から切り出せる時代だからこそ、躍進する光化学に携わる研究者が一堂に会して研究の意味を問い、互いに議論しあう場をつくる必要があります。その重要な場所が光化学討論会です。

 本討論会は協会主催となり3回目を迎えます。光化学協会が上手にバックアップして、討論会世話人の負担を少なくしてくれる体制が整備されつつあります。今回の討論会でも、皆様の最新の成果を基に、研究の方向性や意義を大いに議論してほしいと考えます。従来の3会場での口頭発表の他に、シンポジウム用に1会場を加えさせてもらいました。そのシンポジウムは、主題に関連するトピックスの集中審議、新分野・境界分野の開拓を目指して依頼講演で構成されます。原則、英語でのセッションとし、外国人が会期を通して参加できる会場を用意(国際化対応)すると同時に、協会会員の裾野を広げる狙いもあります。また、協会員から従来要望が強かった有望な学生による口頭発表を可能とさせてもらいました。したがって、口頭とポスターの2種類の優秀学生発表賞を設けます。いくつかの新企画での運営を行いますが、討論会では皆様にアンケート調査をお願いし、今後の討論会の活性化の資料にさせていただく予定です。ご協力ください。

 それでは皆様、今秋、大岡山で開催される2012年光化学討論会に是非参加し、討論会を大いに盛り上げてください。よろしくお願い申し上げます。

 また、討論会会期前日の9月11日(火)には、プレシンポジウムが協会主催の公開講座として開催されます。テーマは、社会的関心が高い「太陽エネルギー変換」で、光化学討論会の宣伝・広報と協会員の増強を目的とします。討論会と同一の会場で開催されますので、併せてご参加ください。

2012年光化学討論会世話人代表

渋谷一彦(東京工業大学理工学研究科)

〒152-8551 東京都目黒区大岡山2-12-1 H-57
Tel: (03)5734-2224   FAX(03)5734-2231
kshibuya chem.titech.ac.jp
HP: http://photochemistry.jp/2012/  

問い合せ先

2012年光化学討論会 事務局
annualmtg2012 photochemistry.jp