レーザーと放射光は1960 年を前後して誕生し、それぞれの特徴を活かし多種多様な分野で利用されている。この2つの光源の特徴を兼ね備えた第3 の夢の光「X 線自由電子レーザー」が世界各国で建設され、日本と米国ではすでに利用研究が始まっている。米国・スタンフォード国立加速器研究所のX 線自由電子レーザーLCLS (Linac Coherent Light Source)は、2010 年春に発振に成功、同年秋に供用運転を開始した。日本のX 線自由電子レーザーSACLA(SPring-8 Angstrom Compact free electron LAser)は、2011 年6 月に発振成功、今年3 月から供用運転を始めている。本企画セッションでは、SACLA の概要ならびにX 線自由電子レーザーが拓く新しい光科学の世界を紹介する。