光化学討論会(2007)特別セッション |
<趣 旨> 光化学協会では主要行事である光化学討論会を充実させ、会員皆様・協会のさらなる活性化、発展を図っております。その一環として、2007年光化学討論会では、特別セッションとして産学連携プログラム「産業化に向けた研究開発」Photochemistry-Advanced Technology Program(P-ATP)を、下記日程で開催致します。 光化学の実用化、応用分野の中で、特に最近のIT社会に象徴される、いわゆる「デジタル情報家電」への関係は非常に大きなウエイトを示してきており、今や日本経済の成長を牽引していると言っても過言ではありません。中でも液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)などのプラットパネルディスプレイ(FPD)は、コア製品としてこの市場拡大に重要な役割を果しています。さらに、次世代FPDとして有機EL、フィールドエミッションディスプレイ(FED)などの研究開発も活発に行われています。更に、従来の紙媒体の代替として期待される「電子ペーパー」の研究も本格化、一部は製品として既に上市されるに至っております。 更に、これらディスプレイに必要な技術や素子として、機器の高速化に対応可能や、超低消費電力、超高精細形成を可能とするアクティブ素子やエネルギー変換デバイスが求められています。また、画質の高解像度時代を迎え、新しいナノレベル、それ以上の分光技術についても盛んに研究されております。 本セッションでは、最近注目されているディスプレイデバイス、その関連デバイス及び最新分光装置分野にスポットを当て、現状と課題、さらにこれらのデバイスや部材を支える光化学技術の最新技術を対象とし、革新的な技術の創生に向けた議論の場を提供致します。 大学院生から企業研究者まで、皆様にとって必見の価値ある貴重なセッションとなることと思います。是非、皆様の多数のご参加をお待ちしております。 |
<会 期> 平成19年9月28日(金) (光化学討論会は平成19年9月26日(水)〜9月28日(金)の3日間開催) |
<会 場> 信州大学松本キャンパス(長野県松本市旭3-1-1) 経済学部第1講義室(E会場) |
<プログラム> 9:00〜9:05 オ−ガナイザー挨拶 T.光化学と大型ディスプレイの最前線 座長 九州大学 安達 千波矢 氏 9:05〜 9:40 光化学とフラットパネル・ディスプレイ材料 富士フィルム(株)フラットパネルディスプレイ材料研究所 所長 伊藤 忠 氏 9:40〜10:15 高精細電解放出ディスプレイパネル技術と光化学への期待 (株)エフ・イー・テクノロジーズ 経営企画部本部 渉外部長 井口 如信 氏 U.光化学と有機ELおよび電子ペーパーの最前線 座長 富士フィルム(株) 伊藤 忠 氏 10:15〜10:50 イリジウム錯体を利用した蛍光材料のりん光増感現象 NHK放送技術研究所 材料・デバイス 有機フォトニクス材料グループ グループリーダー 時任 静士 氏 10:50〜11:25 有機ELディスプレイの最新技術動向 東芝松下ディスプレイテクノロジー(株)先行技術商品開発センター OLED要素技術開発部 主幹 上村 強 氏 11:25〜12:00 フォトクロミック化合物を用いた電子ペーパー (株)リコー先端技術研究所 表示材料研究室 室長 近藤 均 氏 V.光化学とディスプレイ関連デバイスの最前線 座長 新日本石油(株) 錦谷 禎範 氏 13:00〜13:35 有機太陽電池と光機能界面の化学 桐蔭横浜大学 大学院 工学研究科 教授 宮坂 力 氏 13:35〜14:10 有機発光デバイスの高性能化を目指した光物理過程の解明 九州大学 未来化学創造センター 教授 安達 千波矢 氏 W.電子材料関連の新しい分光技術 座長 (株)リコー 近藤 均 氏 14:10〜14:45 テラヘルツ分光・イメージング技術と電子材料評価 (株)島津製作所 基盤技術研究所 田窪 健二 氏 14:45〜15:20 最新分光装置紹介 (株)東京インスツルメンツ 代表取締役 駿河 正次 氏 15:20〜15:25 閉会の挨拶 以上 |